競技プログラミング界の雄 TopCoder では競技環境でプラグインの使用が可能ですが、それを利用して Eclipse 上でコーディングできるようにしてしまおうというのが EclipseCoder です。実際便利ではあるのですが、C++ でやっている場合に特に面倒なのが以下 2 点です。
- 例えば、Windows 上で VC++ が入っている状態だけど Cygwin GCC を使いたい場合などに、毎回ツールチェインの設定が必要だったりする(環境依存)。
- C++11 有効にしたりオプション変えるのも毎回設定が必要。
ということで、これらの設定が可能なように C++ プラグインを修正しました。GitHub のリリースページから net.fornwall.eclipsecoder.ccsupport_0.2.5y1.zip をダウンロード、中の net.fornwall.eclipsecoder.ccsupport_0.2.5.jar で Eclipse インストール先フォルダの同名ファイルを上書きしてください。Window -> Preferences -> EclipseCoder -> C++ の設定下側に、コンボボックスが 2 つ増えています。上がツールチェインの設定、下が設定のコピー元プロジェクトです。
設定コピー元プロジェクトについては EclipseCoder で作成されたプロジェクトを元にした方が無難なので、まずはツールチェインについては自分の使用するものを選び(選択必須)、プロジェクトについては空白にしておきます。この状態でいつものように TopCoder に接続、Practice にでも入って問題を開くと新規プロジェクトが作成されます。この時、特に必須ではありませんが作成されたプロジェクトを設定コピー元プロジェクトだと分かるようリネームしておいてもいいかもしれません。このプロジェクトで EclipseCoder でのプロジェクト作成時に適用しておきたい設定を適当に変更します。例えば (Cygwin GCC で) C++11 有効にする場合だと↓の感じになります。
これで再度 Window -> Preferences -> EclipseCoder -> C++ を開いて、今度は下側のコンボボックスで先ほど設定を変更したプロジェクトを選びます。上側コンボボックスで選択しているツールチェインと整合していなかったりすると OK 時にメッセージが表示されて適用できません。SRM 615 Div2 250 で作成したプロジェクトを設定コピー元プロジェクトにした場合、↓のようになります。
後は、普通に問題を開いていくと先ほどの設定コピー元プロジェクトの設定内容が反映されているはずです。注意点として、設定を取得する際にはプロジェクトがオープンされている必要があるため、設定コピー元プロジェクトは必要があればオープンされます。そしてプラグイン側ではクローズしません。毎回オープン・クローズ繰り返すのもどうかな、と思ったのでこういう仕様になっています。
よろしければ使ってみてください。とりあえずしばらくして問題がなさそうであれば upstream に pullreq を出すつもりです。実のところ 1. については pullreq がすでに upstream にマージ済みでリリースバージョンまで更新されているのですが、にも関わらずサイトでリリースされていません。作者さんが忘れているだけなんじゃないかな、という気もしますが、pullreq 出したときに「Java 初心者なんでチェックしてね」みたいなことを書いてしまったので確認するのもなんだかなと思っているうちに 1 年が経ってしまいました。
なお、本プラグインを使用したせいで Eclipse が落ちて rating 下がった等、いかなる結果についても責任を負いかねますのでその辺は承知の上でお願いします。【追記】もし使用されてる方がいらっしゃいましたら「問題なく動いてるよ」でも良いのでコメントを付けて頂けると嬉しいです。pullreq の支えになりますので。
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